Top > 情報処理技術者試験の覚書き > QC検定2級 > 品質、品質要素、要求品質
品質とは、[JIS Q 9000:2006]に「本来備わっている特性の集まりが、要求事項を満たす程度」と述べられている。
品質 = 品物の質+サービスの質
品質を構成している性質、性能を分解し、個々のそれぞれについて論じるような技術を品質展開といい、展開された個々の性質、性能を品質要素という。
「機能」「性能」「操作性」「安全性」「信頼性」などがそれにあたる。
製品の性質の違いを示す尺度を品質特性という。
品物の「耐久性」は品質要素であるが、それを具体化した「故障率」「MTTF」などは品質特性にあたる。
技術、製造部門で品質について論ずる時は、品質特性について。消費者との関係では品質要素レベルの用語が用いられる。
要求品質とは、[JIS Q 9025:2003]に「製品に対する要求事項の中で、品質に関するもの」と述べられている。
消費者の要望(要求品質)を実現する為の能力を考慮した製品を作成する為の品質、ねらいの品質ともいえる。
設計品質に対して、どれぐらい設計通りに作成できたかという点に着目した品質、出来栄えの品質、適合の品質、合致の品質ともいえる。
ある時期までに実現する事が期待される品質水準。主に研究・設計・技術などの部門に与えられる。
既に持っている能力(技術)で実現できる品質水準。主に製造部門に与えられる。
消費者が実際に使用した時の良さ。
品質特性のうち、色、味、香り、肌触りなどの人間の感覚によって判断されるもの。
[旧 JIS Z 8101:1981]に、「要求される品質特性を直接測定することが困難なため、その代用として用いる他の品質特性」である。
官能特性などを工場で実現できるような品質特性に置き換えたものを指す。